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【ニッポン放送・飯田浩司のそこまで言うか!】森会長騒動で感じた「不寛容な日本」 価値観の強制まで伴うような議論が横行、考えの多様性こそが「自由な社会の根源」 (1/2ページ)

 このところ、国際基督教大学の森本あんり教授の『不寛容論』(新潮選書)を読んでいます。この本は、不寛容な植民地時代の米国で、いかに多様性社会を築いたのか、一人のピューリタン、ロジャー・ウィリアムスという人物をもとに解き明かしています。

 異教者や異端者など、価値観の相いれないものとどう付き合うか? そこにあった知恵は、価値観を認めず、かといって無理やりの改宗や迫害も避け、尊重することでした。

 読み出したきっかけは、今月前半に報道を席巻した、東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長をめぐる騒動です。「女性がたくさん入っている理事会は時間がかかる」という発言が批判を浴び、先週金曜に辞任表明しました。

 発言をめぐり、ネット上を中心に論争となりました。

 発言が「女性蔑視である」というマスコミの報道そのものが“偏向”していて、「全文を読めば後段で女性を尊敬しているではないか!」という指摘もありました。

 森氏の発言は3日の日本オリンピック委員会(JOC)臨時評議員会でのものです。森氏は翌日、会見で謝罪し、発言を撤回しました。だが、辞任しなかったことや、会見での態度が横柄であったため、森氏の人格そのものを否定する言説が飛び交いました。

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