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【高橋洋一 日本の解き方】落ち込み少ない日本のGDP 手厚い財政支出とワクチンで年後半に景気回復の可能性も (1/2ページ)

 15日に公表された10~12月期国内総生産(GDP)速報値は、実質で前期比3・0%増(年率換算12・7%増)だった。今年1~3月期以降の景気はどうなるのか。補正予算の効果はいつごろ出てくるのか。

 まず、基本的なデータを押さえておこう。実質GDPの前期比は昨年1~3月期が0・6%減、4~6月期は8・3%減、7~9月期は5・3%増、10~12月期が3・0%増だ。

 米国や欧州連合(EU)ではどうだったのか。米国の昨年1~3月期は1・3%減、4~6月期は9・0%減、7~9月期は7・5%増、10~12月期は1・0%増。EUでは同1~3月期が3・3%減、4~6月期は11・4%減、7~9月期は11・5%増、10~12月期が0・5%減だった。

 要するに、日本経済は米国や欧州に比べて落ち込みが少なく、回復も早かった。ちなみに、昨年10~12月期の実質GDPの水準は、その1年前と比べて、日本は1・1%減だったのに対し、米国は2・5%減、EUは4・9%減だ。

 これをどう考えたらいいのか。日米欧ともに、コロナ禍でそれぞれ経済活動を停止して感染を押さえ込もうとしたのは同じだが、日本は、経済活動の規制について強制力がなく比較的緩やかであったし、財政支出が世界トップレベルで手厚かったので、結果として経済の落ち込みが少なくなった。

 昨年4、5月の1次、2次補正予算では、財政支出は60兆円、今回の3次補正ではさらに40兆円と計100兆円で、先進国の中でも手厚いものだった。

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