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「いい加減にしてくれ」金正恩印の贈り物に国民から散々な評価 (3/3ページ)

 この砂糖は、緊急物資として少量だけ輸入されたものだったが、高騰を始めたのは昨年12月から。これは金正恩氏からの贈り物として元日に子どもたちに配られたお菓子セットの生産が始まった時期と一致する。つまり、食品工場がお菓子生産のために砂糖を大量購入したために、価格が高騰したというわけだ。

 さらに、2月16日の光明星節(金正日総書記の生誕記念日)に向けてのお菓子の生産が続き、残りの砂糖すら食品工場が買い占め、品薄になってしまっているとのことだ。

 砂糖だけでなく、小麦粉、大豆油なども高騰しており、当局はお菓子の生産費用を、市民に税金として課した。それも普段の2倍だ。

 「毎回の贈り物政治の結果、苦しむのはわれわれなのに、なぜお菓子の生産費用を市民に押し付けるのかわからない。われわれからカネを取って作った粗末なキャンディが最高尊厳からの贈り物だというのか」(新義州市民)

 同様の現象は平安南道(ピョンアンナムド)でも起きていると現地の情報筋が伝えている。ただ、こちらは値段の高い輸入品の小麦粉、砂糖が使えず、安価なトウモロコシ飴や粉を材料にしているため、トウモロコシ価格が1月の1キロ2000北朝鮮ウォン(約30円)から3割ほど上昇してしまったという。

 (参考記事:ロックダウンと経済難に苦しむ北朝鮮庶民「国は市場を潰そうとした」

デイリーNKジャパン

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