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【国防最前線】子ども食堂で食事をつくる自衛官 仲神1曹「平和をつくり出すのは笑顔」 予算削減など風当たりの強さも…困難な人に寄り添う (1/2ページ)

 「自衛隊で余った食べ物を、子ども食堂に寄付したらどうでしょう」

 私がこう提案したところ、多くの関係者から怒られることになった。

 「余剰があると思われ糧食費が減らされる」「そもそも、国の物を勝手に放出できない」「食中毒になったらどうするんだ」「困窮家庭を勧誘していると非難される」…。

 物品管理などの法的な壁などは、もちろん承知している。しかし、子どもの貧困対策も食品ロス削減も、政府が今、国全体で進めている取り組みだ。また、それ以上に「子どもは将来の安全保障につながる」という視点は自衛隊にとって欠くべからざる視点ではないか?

 これまでの自衛隊に対する予算削減圧力や風当たりの強さが、後ろ向きな反応になってしまったのだと思うと気の毒でもある。

 そんななか、稀有(けう)な自衛官を知ることになった。陸上自衛隊那覇駐屯地に所属する仲神(なかがみ)政志1曹だ。沖縄の子ども食堂で食事をつくるボランティアをしているという。仲神1曹は、沖縄に勤務するようになって「全国平均の2倍」という貧困家庭の多さを知ることになる。地元で知り合った大学生に誘われて、初めて子ども食堂を訪れたことが活動のきっかけだった。

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