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中国・習政権が入国者に「肛門PCR検査」 前提に人権意識の欠如、海外からの入国制限の狙いも 識者「北京五輪ボイコットを」 (3/3ページ)

 のどや鼻の検査よりも時間も手間もかかるはずだが、肛門検査にこだわる理由はあるのか。中国事情に詳しい評論家の石平氏は、「前提にあるのは、中国共産党における人権意識の欠如だ。肛門を介したPCR検査など人の尊厳やプライドを傷付けるような行為だが、そうした決定を躊躇(ちゅうちょ)なく行えるということだろう」と指摘した。

 国際政治学者の藤井厳喜氏は、「中国としては、海外からの入国を制限したい狙いがあるのではないか。国内も自由経済に傾きつつあったが、経済不振により再社会主義化の動きも感じられる。モノは輸出してビジネスを行いたいが、入国を制限することで民主主義国家との対立を明確にしたい思惑が感じられる」との見方を示す。

 だが、来年2月には北京で冬季五輪が開幕する予定で、中国は当然ながらホスト国として人権に配慮したふるまいが求められる。一部とはいえ海外からの入国者に肛門PCR検査を義務付けるような国に五輪を開く資格はあるのか。

 前出の藤井氏は、「日本も検査方法の見直しを求めるのではなく、毅然(きぜん)とした態度で中国への入出国を制限することを検討すべきだ。北京五輪も現状のままではボイコットを検討せざるを得ないだろう」と指摘した。

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