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【警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識】東日本大震災の余波、アウターライズ地震の恐怖 津波は大きく、数年から数十年以内に起きる可能性 (1/2ページ)

 2011年3月11日に起きた東日本大震災から10年がたった。甚大な津波被害を生み、2万人以上が犠牲になった現地には空き地が目立つなど、まだ復興が終わっていない。福島原発ではいつ終わるか分からない混乱が続いている。

 マグニチュード(M)9・0という大地震では余震が長く続く。数年や十数年で終わるものではない。地震が少ない米国では200年も続いている例もある。

 また、経験的には余震の最大のものは、本震からMがマイナス1の地震が起きたことが多い。だが、2016年の熊本地震(Mは7・3)の例もある。あとからの地震の方が「本震」よりも大きかった。

 だが余震のほかに、じつは「アウターライズ地震」の危険が残っている。

 アウターライズ地震とは東日本大震災(地震名は東北地方太平洋沖地震)で太平洋プレートとユーラシアプレートの境界が滑ったために、その下にある太平洋プレートが重さに耐えきれなくなって起きる地震だ。東北地方太平洋沖地震では、南北400キロメートル、東西150キロメートルのプレートが数十メートルも太平洋プレートにのし上がった。その途方もない重みがアウターライズ地震を引き起こすのである。いわば「組み」になって起きる地震だ。「アウターライズ」とは太平洋プレートが東北日本が載っているユーラシアプレートと衝突する前に、少し盛り上がっている場所を指している。

 前例がある。1896年に起きた明治三陸地震の「組み」となって1933年の昭和三陸地震がアウターライズ地震として起きて、また被害を出した。この間は37年だったが、破壊の常として、この期間が次に適用されるわけではない。

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