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【大前研一 大前研一のニュース時評】韓国の人口減少 悪しき歴史が物語る為政者への根強い不信感 激しい感情を逆手に「元徴用工」問題を味方につける策 (2/2ページ)

 もう1つ、私は韓国に数百回行っているが、韓国の人たちと飲むと、すぐに政府の悪口を平気で言い始める。韓国の人は日本の悪口を言っているときにも一致するのだが、それ以上に自分の国を強く非難している。

 かつて朝鮮王朝は、側室に数多くの子供を生ませ、その分、何百人もの子孫が「王朝」を名乗って、国がバラバラに分断されていたことがあった。その歴史も影響しているのではないか。

 韓国の国民は、為政者は絶対に良いことはしないと思っている。国や為政者に対する不信感が非常に根強い。これも人口減少の隠れた要因になっていると思う。

 ある意味、同情すべきところがあるが、この韓国社会の特徴を踏まえたうえで、韓国の人たちの気持ちを日本にひきつける方法を考えたらどうか。つまり、日本に向けた悪口を別の方向に向かわせ、味方につけるという策だ。

 韓国お得意の日本の悪口に対し、日本政府の切り返し方はうまくない。韓国最高裁が日本企業に賠償を命じた「いわゆる元徴用工」訴訟を巡っても、「1965年の日韓請求権協定によって解決済み」と主張を繰り返すだけ。元慰安婦の問題についても似たようなものだ。

 この辺、言葉遣い1つとっても、韓国の人の納得するような言い方を考えるだけで違ってくる。これが外交というものだ。

 文在寅(ムン・ジェイン)政権になって北朝鮮との距離を埋める事に一心で対日政策で日韓両国の亀裂は深まるばかりで、関係は冷え込んだまま。韓国の人口減少のニュースに触れて、改善への糸口を考えてみた。

 ■ビジネス・ブレークスルー(BBTch)の番組「大前研一ライブ」から抜粋。

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