記事詳細

【渡邉美樹 経営者目線】政府復興推進委員に就任 接待問題 ワタミには「120円ルール」 (1/2ページ)

 東日本大震災から丸10年が過ぎた。先日、私は政府の復興推進委員を拝命した。10年間、岩手県陸前高田市の参与としても活動をしてきた。ワタミは今春、日本最大の有機農業テーマパーク「陸前高田ワタミオーガニックランド」をオープンさせる。当初3月11日を見込んでいたが、緊急事態宣言で、ゴールデンウイーク前に変更した。ただ、今後20年の歳月をかける事業と考えれば、1カ月半の遅れはとるに足らない。東京農業大の知見を借り、津波を被り塩分を含んでしまった土を削り、山から掘削した土に入れ替え、新たな有機の土づくりを始める。

 この10年間を振り返ると、「復旧」は進んでも、「復興」はまだだ、という印象を受ける。大規模な予算が積まれ、新しい建物や土地のかさ上げなども終わり、確かに形は整った。しかし、住民の方々が震災前のような明るいコミュニティーを形成できたかは課題だ。

 さらに、被災を受けた方が10歳年をとる一方で、若者たちの外への流出も大きな問題だ。被災地はまさに、将来の日本の少子高齢化の「縮図」だ。オーガニックランドはその「縮図」への提言だ。修学旅行や企業研修の聖地として、外から人を「呼び込む」。そしてオーガニック商品を、世界に向けて「売り込む」。そこに雇用が生まれ経済がまわる。

 人口が減少する被災地には「法人税減税」や「相続税ゼロ」など、大胆な提案をしたい。テレワーク(在宅勤務)の普及で拠点を移す企業も出るだろうし、富裕層が、続々と引っ越してくるだろう。

関連ニュース