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【長谷川幸洋 ニュースの核心】「中国包囲網」が世界の潮流に! 日米豪印+仏で来月共同訓練 (1/2ページ)

 日本と米国、オーストラリア、インドによる戦略的枠組み「QUAD(クアッド)」の首脳会合が12日、オンラインで開かれ、中国を念頭に「自由で開かれたインド太平洋」構想に向けて、結束を強化する方針で合意した。

 4カ国が、海洋進出を加速している中国に対抗して、どんな具体的行動を打ち出すか、が焦点だった。フタを開けてみれば、インドに資金を提供し、インド太平洋地域に新型コロナウイルスのワクチンを供給することが盛り込まれたくらいで、肩透かしの印象が残った。

 途上国へのワクチン供給といえば、もっともらしいが、首脳会議に慎重なインドを説得するために、カネを出した面が強い。ワクチン供給が狙いなら、米国が直接、途上国に配分すれば済む話だからだ。だが、資金提供だけだと、「カネでインドを賛成させた」印象が強くなる。それを避けるために、他国へのワクチン供給話を持ち出したのが、実情ではないか。

 ただ、そうだとしても、批判には当たらない。渋る相手を説き伏せるのにエサを与えるのは、どこにもある話だ。外交も例外ではない。

 クアッドの見どころはこれだけかと思ったら、実は違った。

 読売新聞が会談後の14日、「日米豪印にフランスを加えた5カ国が4月上旬、インド沖のベンガル湾で海上共同訓練をする」という特ダネを報じたのである。

 特ダネにしては、2面2段と地味な扱いだったが、本来なら、これこそ1面トップ級だ。ニューデリー発の記事は「インド政府関係者が明らかにした」と書いている。もしかしたら、「中国を刺激したくない」というインドの意向が働いた可能性もある。

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