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【高須克弥 Yes!高須のこれはNo!だぜ】中国のワクチン外交 五輪選手は接種したいと思うだろうか? 治験データなし、有効率は50~60%程度か (1/2ページ)

 中国が東京五輪・パラリンピックの出場者ら向けに新型コロナウイルスのワクチンを提供するとIOC(国際オリンピック委員会)に申し出たんだってね。まあこれは、いわゆる中国政府による「ワクチン外交」というものだろう。

 中国はこれまでコロナの“火元”として、世界からの風当たりが強かった。加えてウイグルでの人権侵害や統制を強めている香港などの問題もあり、何かと欧米から批判されていた。

 そこで中国政府としては、中国製のワクチンを選手たちに提供することで炎上を鎮火しつつ、自分たちの存在感を世界にアピールしたいのだろう。IOC側は申し出を歓迎しているようだし、「計画が順調に進んでいる」と思っているんじゃないかな。イギリスで開発されたワクチンの使用を見合わせる国も増えているしね。

 来年には北京冬季五輪が行われる予定だ。仮にワクチン外交が成功して、大会も大盛り上がりで開催できたとしたら、中国としては万々歳だろう。東京五輪がつまずけばなおさら、「自分たちは成功したぞ」と宣伝できる。

 東京五輪の方は、ここにきて海外からの観客受け入れを見送る方針のようだから、開催することで期待していた“うま味”も薄れていきそうな気配。それでも日本側から「開催しません」とは言いだしづらい。何とも苦しい立場になっているね。

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