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【警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識】最短12分で津波到達「日向灘地震」の恐怖 今後30年以内に70~80%の確率で発生の可能性 (2/3ページ)

 しかし、いつも1時間の余裕があると思ってはいけない。ずっと短時間で津波に襲われるかもしれない。震源が近ければ、津波はすぐにも来る。

 この3月に宮崎県が調査したら、日向灘(ひゅうがなだ)を震源とするM7・6の「日向灘地震」が起きたとき、県の沿岸部には最短12分で津波が到達することが分かった。最大震度6強の揺れのあとで最大6メートルの津波が来るという。

 マグニチュード(M)7クラスの日向灘地震は今後30年以内に70~80%の確率で発生するといわれている。地震が起きれば建物の被害は約1万6000棟、死亡者は約1700人と想定される。2016年の熊本地震(M7・3)の直接死50人、2018年の西日本豪雨の死者237人よりも、日向灘地震がはるかに大規模な災害になる可能性がある。

 日向灘地震には限らない。津波が三陸はるか沖だった東日本大震災での1時間よりも早く襲って来る地震は多い。

 現に宮崎・延岡市や門川町など沿岸8つの市や町でも、南海トラフ地震では15~16分で津波が襲って来る。四国や紀伊半島ではもっと早い。

 福岡でも、南海トラフ地震の津波は3時間後にやってくるとはいえ、2005年の福岡県西方沖地震(M7・0)のように数分で来てしまう津波もある。玄界灘から朝倉市に至る「西山断層帯」などで地震が起きたら、わずか2分で4メートル以上の津波が押し寄せる。

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