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【警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識】最短12分で津波到達「日向灘地震」の恐怖 今後30年以内に70~80%の確率で発生の可能性 (3/3ページ)

 北海道南西沖地震(1993年。M7・8)で北海道・奥尻島では震源に近かったせいで、地震から5分とたたないうちに大津波が襲ってきて多くの犠牲者が出た。

 この地震に限らず、日本海岸でも太平洋岸でも、近くで大地震が起きれば、すぐに津波が来る。

 地震が起きて揺れが収まるまでに1、2分。数分で高台の避難場所に逃れることは簡単ではない。預金通帳やはんこや薬を用意し、おばあさんを背負って避難しなければならない。昼間ならばまだしも、夜や冬のこともあろう。

 海岸近くで地震が起きることは大いに危険なのである。

 ■島村英紀(しまむら・ひでき) 武蔵野学院大学特任教授。1941年、東京都出身。東大理学部卒、東大大学院修了。北海道大教授、北大地震火山研究観測センター長、国立極地研究所所長などを歴任。著書多数。最新刊に『多発する人造地震-人間が引き起こす地震』(花伝社)。

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