記事詳細

【大前研一 大前研一のニュース時評】総務省接待問題で浮き彫り、ズブズブ過ぎる日本の官民 国際標準のルールづくり急務 筆者が経験した欧米企業の厳格な接待規制 (3/3ページ)

 これには後日談がある。上場予備軍であったリクルートコスモスの株を現金を払わずに融資付きで購入するという事件があり、多くの政治家や企業人が犯罪に巻き込まれた。当時IBM日本の幹部はそのスキームを本社に問い合わせたところ、「グリーンブック違反」として認められなかった。おかげで難を逃れた。

 もう1つは民間企業同士の談合防止である。競争相手と会議をするときには社内弁護士に届け、議論の内容を文書で確認することが必要だ。価格などについて議論したり阿吽(あうん)の呼吸で合意したりすることは独禁法違反となる。一流企業ではこの辺の社内規則も厳しく定められている。

 日本というのは、官民ともバレなければいいんだろうと考える。接待の場所は通称「迎賓館」と呼ばれるようなところかどうか、事前に調べることもない。「食事はいくらか」と聞いてもシャトー・マルゴーのような高価な飲み物代が入っていない場合が多い。「会費制」と称して見かけだけ整えるようなモノは「すべてアウト!」などルールの厳格化は本当に必要だと思う。

 ■ビジネス・ブレークスルー(BBTch)の番組「大前研一ライブ」から抜粋。

関連ニュース