記事詳細

【「慰安婦」問題の現在】歴史教科書に「従軍慰安婦」復活の衝撃 「慰安施設」「いわゆる」…記述にいくつもの問題点 (1/2ページ)

 この4月から中学校の教室で使われる歴史教科書に「従軍慰安婦」の文字が復活した。実に15年ぶりのことだ。教育界に衝撃が走ったのも無理はない。山川出版社が発行する教科書の247ページにはこう書かれている。

 【戦地に設けられた「慰安施設」には、朝鮮・中国・フィリピンなどから女性が集められた(いわゆる従軍慰安婦)】

 この記述には、いくつもの問題がある。

 (1)「慰安施設」を中学生にどう説明するのか。子供は戦地にゲームセンターでもあったのかと思うかもしれない。国会で問われた文科省の役人は、「教科書を活用して、教師の指導に委ねられるところが多い」と答えた。答えになっていない。

 (2)戦地の慰安婦は日本人が一番多数で、朝鮮人はその半数に過ぎなかった。ところが、その日本人のことが書かれていない。これでは、「日本の大相撲」を知らない人に「ハワイ、ジョージア、モンゴルなどから若い男性が集められて力士になる」と説明するのと同じではないか。

 (3)「いわゆる従軍慰安婦」という言葉は「河野官房長官談話」(1993年)に出て来る言葉だからいいのだと、文科省はうそぶく。だが、「いわゆる」とは、「正しくないが世間で俗に言われているところの」という意味で、用語についての注記のごときものだ。悪名高い「河野談話」をもとにしても、「従軍慰安婦」は教科書に使ってはいけない言葉なのだ。現に、加藤勝信官房長官は最近の国会答弁で、「『従軍慰安婦』は日本政府は使っておりません」と明言している。

 ところが、萩生田光一文科相は「検定審議会の学術的・専門的審議の結果」だから問題ないの一点張り。

関連ニュース