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【高須克弥 Yes!高須のこれはNo!だぜ】香港問題 中国の強気の姿勢、習近平さんの政治的立場を危うくさせるよ (1/2ページ)

 中国が全人代(全国人民代表大会)で香港の選挙制度を変えると決定した。はっきりと「愛国者による香港統治」という方針を掲げ、これから変更プランを出して具体的な作業に入るのだそうだ。

 香港の立法会議員などの選出方法を見直して、民主派を排除するといわれている。選挙によって決まった「みんなの代表」としての議員がいなくなるかもしれないんだ。中国は本国の香港化を嫌がっていたから、逆に一気に中国化してしまおうということだね。

 でもこれは、これまで積み重ねてきた香港の自治の歩みや、それによって生まれた思想と文化をチャラにしようというものだよ。一国二制度を維持するという約束で香港を返還したイギリスをはじめ、世界中が怒るべきだね。

 これまでも香港への統制を強める中国に対して批判の声はあがっていたけど、中国側はこれを突っぱねてきた。経済が好調で「日の出の勢い」だと思っているからこその強気の姿勢なのだろう。

 ボクとしては、中国が強気の姿勢を続けることで、国家主席である習近平さんの政治的立場が危うくなるのではないかと思うんだよね。アメリカとの対立もどんどん深まっているし、米欧による「中国包囲網」も形成されている状態だ。習さんの指導力に頼ってばかりの政治体制も考えものだしね。

 中国にもボクらと同じように、共産党に批判的な人は多いと思う。共産党に力があるのは経済がうまくいっているからであって、何か問題が勃発したら一気に崩れていく。かつての中国歴代王朝がそうだったようにね。今は元気でも、アメリカからのボディーブローがじわじわと効いてくるかもしれないよ。

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