記事詳細

【歳川隆雄 永田町・霞が関インサイド】米中外交トップ会談、人種差別批判に頭を抱えた米高官 対中融和姿勢の修正図るも想定外の反論 (1/2ページ)

 3月18、19日の2日間、米アラスカ州アンカレジで行われた米中外交トップ会談は実に示唆に富んだものだった。幾つかのファクト(事実)を紹介し、今後の米中関係を見据える上での参考にしてほしい。

 まずは米中両国の出席者の席次から見えて来ることを指摘したい。

 米側=アントニー・ブリンケン国務長官、ジェイク・サリバン大統領補佐官(国家安全保障担当)、ロバート・フォーデン駐中国臨時代理大使、カート・キャンベル大統領副補佐官(安保担当)、ローラ・ローゼンバーガー国家安全保障会議(NSC)中国担当上級部長、フリッツ国務次官補(中国・モンゴル・台湾担当)。

 中国側=楊潔チ共産党政治局員、王毅国務委員兼外相、劉建超共産党中央外事工作委員会弁公室副主任、崔天凱駐米大使、謝鋒・外務次官、陸慷・外交部北米大洋州局長(米中両国共に序列順)。

 キャンベル氏の向かい側に着席しているのは崔駐米大使であり、NSCのインド太平洋調整官兼務の同氏が副長官級であることが理解できる。

 日本の外務省が知日派の同氏の果たす役割に期待するのはバイデン政権における上位ランキングであるからだ。米テレビで映像が流れたが、キャンベル氏はノートを取りながら頭を抱えていた。習近平国家主席(共産党総書記)の最側近である楊氏が、ブリンケン氏の中国統治制度批判に対して猛反撃に打って出た際のリアクションであった。

関連ニュース