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【富坂聰 真・人民日報】中国は着実に進化している 日本人は真の姿を知らない 感情的に憎むようなことは危険、内部分裂させられ…第三国にも利用される (1/2ページ)

 気が付けば300回手前まで続いたことに驚いた。本連載。この量はそのまま『夕刊フジ』の懐の深さだ。感謝したい。

 既知のことだが、私の中国との向き合い方は夕刊フジの方向とは違う。週に一度、この連載で腹を立てていた人々は、逆に『真人民日報』ロスになるのでは、と心配になる。

 だから最後も刺激的に書いておきたい。日本人は中国を知らない、と。

 尖閣諸島の問題など、私が熱心に書いていた-『平成海防論』(09年)など-ころには日本人のほとんどは見向きもしなかったが、いまや猫もしゃくしも鼻息荒く記事を書く時代になった。その変化の中で誰しも中国や韓国をあしざまに罵(ののし)り、そうすることで安心を得ようとする。最悪だ。

 中国を警戒することは重要だが、感情的に憎むようなことではむしろ危険だ。後ろから別の敵の接近にも気が付かないほど熱中しては、第三国に利用されてしまう。

 欧州ではいまポーランドがその役割を担っているが、日本も気を付けてほしい。

 中国には、他国を内部分裂させる特徴がある。日本の言論界から政界、経済界まで見回せば、それは明らかだが、米国も例外じゃない。実際、パンダハガーとドラゴンスレイヤーという言葉が存在し、対立している。

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