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戦国時代の羽柴秀吉による城への「水攻め」VRで再現 岡山市「歴史の転換点を知ってほしい」

 備中高松城(岡山市)への関心を高めてもらおうと同市が本年度、戦国時代の羽柴秀吉による城への「水攻め」を再現するVR(仮想現実)動画の制作に乗り出す。担当者は「天下を左右する歴史の転換点を改めて知ってほしい」と話し、観光客増加につなげる狙いだ。

 毛利輝元の勢力圏だった中国地方を攻めた秀吉は1582年、備中高松城の攻略に苦戦し、水攻めを決行。突貫工事で周辺に築いた堤防に川の水を引き込んで湖を造り、孤立した城を兵糧攻めにした。家臣の黒田官兵衛の発案とされる。

 秀吉は水攻めの最中に明智光秀による本能寺の変で主君、織田信長の死を知り、交戦中の城主と和睦。光秀討伐のため中国地方から京都に急きょ戻る「中国大返し」に転じた。

 現在の遺構は堤防の一部などごくわずか。動画は城跡周辺で、スマートフォンでQRコードを読み取って見ることなどを検討しており、コンピューターグラフィックス(CG)で迫力ある水攻めの様子を360度見渡せるようにする。秀吉が陣を構えた付近の山から湖上に浮かぶ城の様子も描く計画だ。市は当初予算案に関連費用約2500万円を計上。2022年3月までの完成を目指すという。

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