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コロナ自粛の高齢者に迫る「フレイル」の恐怖 「身体的・精神的・社会的・口腔内」4つに分類 コロナ患者の死亡率3倍の調査結果も (2/2ページ)

 姫野氏は、「筋力低下は認知機能の低下につながり、知人との会話や外食の減少は孤立につながる。意識的に自粛していても、無意識のうちに外出がおっくうになる」と話す。

 コミュニケーションが減少することで4つのフレイルはドミノ式に進行。体が弱った状態でウイルスに感染すると重症化リスクが高くなるという。英バーミンガム大の研究チームは12カ国でコロナ患者約5700人を調査した結果、深刻なフレイル状態の患者はそうでない患者に比べ、死亡率が3倍高かったとする結果を発表した。回復しても、従来以上の介護が必要になるケースが7倍に増えたとしている。

 フレイルの予防や改善策としては、十分な栄養摂取、適度な運動、社会参加が決め手だと姫野氏は指摘する。「栄養は肉類、魚類、卵、大豆製品などタンパク質を1食で2種類以上、カロリー確保のため脂質の摂取も必要だ。高齢者も筋力低下を防ぐことは可能で、ルーティンでの外出も良い。散歩も1人より友人と待ち合わせてするのが効果的だ」とアドバイスした。

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