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ロシアで働いていた北朝鮮国民11人が韓国に亡命 (2/3ページ)

 もうひとつは、上納を要求される党資金(忠誠の資金)のプレッシャーだ。汗水たらして働いても、それに応じた収入が得られないため、自然に北朝鮮に対する幻滅を感じるようになったという。労働者1人あたりの上納金の額は、1ヶ月に4万ルーブル(約5万8000円)。1日に16時間働いても、上納金を納めるのに精一杯で、カネを稼いで故郷に錦を飾るなど夢のまた夢だ。さらに当局は、上納金のノルマが4ヶ月以上達成できなければ、強制帰国させた上で、山奥の農村で革命化(下放)処分を下す方針を示している。

 「カネもないのに故郷にどうして帰れようか」(同前)

 「われわれは祖国の労働の道具に過ぎない」(同)

 また、新型コロナウイルスなどによる病死、事故死したり、絶望から自ら命を絶ったりする者もいたが、遺体が火葬され散骨される様子を見て衝撃を受けた者もいたとのことだ。火葬も散骨も、北朝鮮の人々にとっては抵抗感のあるものだ。

 (参考記事:ロシアで北朝鮮労働者が自殺…制裁影響、先月に続き

 また、コロナの国内流入を恐れる北朝鮮当局が、ロシアで働く労働者がコロナに感染しても帰国を一切許さなかったことも、国への失望に繋がったようだ。

 (参考記事:コロナ感染相次ぐ在ロシアの北朝鮮労働者に「国に帰ってくるな」

デイリーNKジャパン

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