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決壊寸前、中国デフォルト 不良債権は年間50兆円でさらに増加傾向 危機的な不動産バブル誘発 「自由貿易の友人」日本に秋波 (3/3ページ)

 企業のデフォルトも目立ってきた。中国・内モンゴル自治区の地方銀行、包商銀行が破産し、負債総額は昨年10月末時点で2059億元(約3兆4000億円)に上る。全人代では、企業破産法を改正し金融機関の破産に特化した条項が新設された。金融機関の破産ラッシュが起きるとの予測もある。

 中国経済は対外的にも行き詰まりが見える。巨大経済圏構想「一帯一路」はアジアや中東、アフリカの途上国を借金漬けにする実態が明るみに出ており、バイデン米政権はジョンソン英首相との会談で、対抗する経済圏構想を提案したと明かしている。

 こうしたなか、中国商務省幹部は3月25日の記者会見で、日中韓や東南アジア諸国連合(ASEAN)など15カ国が署名したRCEPについて「中国の新たな自由貿易のパートナーとして日本が加わる」と強調した。香港や新疆ウイグル自治区などをめぐって米国や欧州連合(EU)との溝が深まる中、日本との関係強化をアピールした。

 会見では王受文商務次官は、日中韓3カ国の自由貿易協定(FTA)の交渉加速やTPPへの参加検討に言及。「自由貿易の友人サークルを広げたい」と日本に秋波を送った。

 習政権に余裕はなくなっているようだ。

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