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【勝負師たちの系譜】藤井聡太二冠、初の最優秀棋士賞 「社会に対するインパクト」が現れた投票結果 (1/2ページ)

 昨年度に活躍した棋士を表彰する選考会が、4月1日に行われた。

 数字で決まるものは前回示した通り、最多勝利は藤井聡太二冠と永瀬拓矢王座の44勝で同点。勝率は藤井が0・846のダントツで1位だった。

 最多対局は永瀬の69局。連勝賞は沢田真吾七段の14連勝である。

 もっとも藤井は現在17連勝中で、この連勝は2021年度の成績に回されるため、実質的には連勝も獲得して、成績四冠のうち、三冠を藤井が占めたことになる。

 対局数で1位の永瀬は、どの棋戦でも上位に進出し、対局数を重ねた結果であり、真の実力者ぶりを見せつけている。

 選考部門となると、最初から揉めるだろうと想像されたのが、最高の賞である「最優秀棋士賞」である。

 というのは、この賞の候補者は2人に限られていて、甲乙つけがたいからだった。

 一人は最多の三冠を持ち、昨年初めて名人位を獲得した、渡辺明名人(棋王・王将)。もう一人はいきなり二冠を獲得して、第一人者の仲間入りをした、藤井聡太二冠である。

 タイトルの数や名人獲得など、数値的に見れば渡辺だが、藤井には他の棋士にない、将棋ファンや社会に対しての強いインパクトがある。

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