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【高橋洋一 日本の解き方】蠢くプーチン大統領の「超長期」政権 中国と共同歩調で反米路線 「死に体」韓国・文政権も引き込む (2/2ページ)

 さらに22日、ロシアのラブロフ外相は、中国の広西チワン族自治区桂林で王毅外相と会談した。その後、25日、韓国を訪問し、外相会談をした。その日、北朝鮮がミサイルを発射している。

 ラブロフ氏の一連の外交は、ロシアが、中国と北朝鮮の反米姿勢に同調し、さらに、そこに韓国を引き込もうとしていることを示している。実際、韓国はロシアと地続きなので、天然ガスパイプラインをロシアから北朝鮮経由で韓国の釜山(プサン)まで引こうとする計画もある。

 文在寅(ムン・ジェイン)政権は、ソウルと釜山市長選で惨敗し、任期1年を切り、レームダック(死に体)化が指摘されており、まともな外交はできないのが通例だ。逆にいえば、このような時にしかロシアには食い込む余地はないからだが、ロシア外交のしたたかさがうかがえる。

 文政権はあと1年しかないが、日本は米国とともに韓国が中露に取り込まれないように、適当な距離感をもって対応しなければいけない。

 日露関係はちょっと我慢の時期だろう。本コラムで繰り返してきたが、北方領土は長い時間をかけないと解決しない問題だ。(内閣官房参与・嘉悦大教授、高橋洋一)

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