記事詳細

「まん延防止措置」は効果なし 重症者急増、医療体制は限界を突破 「満床は時間の問題」「これ以上増えると急な手術もできなくなる」 (1/2ページ)

 大阪府と兵庫県など各地で新型コロナウイルスの感染者が過去最多を更新、「蔓延(まんえん)防止等重点措置」は効果を発揮していない。入院患者や重症者も増加し、医療体制は限界を突破しつつある。都道府県を越えて病床に余裕のある地域の病院が患者を受け入れる「広域搬送」の必要性が指摘されているが、遅々として進まないのはなぜなのか。

 大阪の16日の新規感染者は1209人。入院中の重症者は274人で、うち45人が軽症・中等症の受け入れ医療機関で治療を受けている。確保した重症病床は248あるがほぼ満床だ。

 府の担当者は、「重症者がどこにもいけない状態には今のところなっていないが、中等症・軽症病床がだいぶ逼迫(ひっぱく)していて、負担の比重は大きくなっている」と語る。

 厚生労働省が公表した14日時点の病床使用率は、大阪、兵庫、奈良、和歌山、徳島、沖縄の6府県が、ステージ4(爆発的感染拡大)相当の使用率50%以上だった。

 新型コロナの重症者を受けれる近畿大学病院(大阪狭山市)の東田有智院長は「第3波では2カ月近くでじわじわと満床になったが、今回は一気に重症者が増え、2週間ぐらいで満床になった。人工呼吸器から離脱するのにも、より時間がかかる」と語る。

 同院では15日時点で、重症者用の病床12床中9床が埋まっているが、「満床は時間の問題」と東田院長。府の要請でさらに2床の増床を進めているが、コロナ患者以外の対応について「これ以上増えると急な手術もできなくなる」と訴える。

 宮城県では1月、コロナ患者を仙台市のホテルから約100キロ離れた同県気仙沼市の医療機関に搬送した。ただ、「患者は気仙沼の人で、地元での入院希望だった、それ以外に搬送の例は聞いていない」と県担当者。

関連ニュース