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【「朝日新聞」研究】最近の朝日新聞で目につく「女性の登用」 10年後に女性管理職倍増とは悠長 (2/2ページ)

 朝日新聞といえば、かなり以前から女性の地位に関する報道には極めて熱心で、「Dear Girls」「Think Gender」と英語のマークを付けた記事をたびたび掲載し、今も続けている。特に、世界経済フォーラムが2019年12月、日本が男女格差指数で過去最悪の153カ国中121位だと発表すると、まるで鬼の首を取ったかのように、頻繁に言及していた。

 しかし、前出の「ジェンダー平等宣言」で示された目標は、12%という女性管理職の現比率を、10年後に少なくとも倍増することを目指す、という極めてマイルドかつ悠長なものであった。

 朝日新聞社の男女比率の問題として、私が知りたいのは、ジェンダー平等宣言で言及されているようなことではない。

 現在の管理職のみならず、報道に直接携わる記者、特に重要記者である論説委員や編集委員の正確な男女比である。「看板コラム」と称する「天声人語」の女性執筆者は、いつになったら出現するのだろうか。=おわり

 ■酒井信彦(さかい・のぶひこ) 元東京大学教授。1943年、神奈川県生まれ。70年3月、東大大学院人文科学研究科修士課程修了。同年4月、東大史料編纂所に勤務し、「大日本史料」(11編・10編)の編纂(へんさん)に従事する一方、アジアの民族問題などを中心に研究する。2006年3月、定年退職。現在、新聞や月刊誌で記事やコラムを執筆する。著書に『虐日偽善に狂う朝日新聞』(日新報道)など。

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