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【高橋洋一 日本の解き方】科学的な処理水海洋放出に非科学的な中韓などの反発 感情論が風評被害を起こす (1/2ページ)

 東京電力福島第1原発の処理水を海洋放出することが決まったが、メディアや周辺国などで、反対する論調がいまだに多く見られる。

 この問題については、長い間検討されてきた経緯がある。その結果、昨年2月10日に資源エネルギー庁の小委員会が報告書を公表している。

 この種の問題の常として、政府は報告書の内容を各方面で説明するものだ。その中には、各国の在京大使館関係者も含まれている。その際、「全体として、批判や抗議などはなかったという報告を受けている」と当時の菅義偉官房長官は記者会見で述べた。

 国際原子力機関(IAEA)も同年4月2日、この報告書に対してレビューを公表し、「科学的・技術的根拠に基づいている」「技術的に実施可能」と評価した。

 福島第1原発では、「多核種除去設備」を使い高濃度の放射性物質を含んだ水を浄化しているが、トリチウムが残る。ただし、もともとトリチウムは自然界に存在し、酸素と結びつき「水」のかたちで大気中の水蒸気や雨水、海水などにも含まれている。

 自然界にあるものをかなりの程度希釈しておけば影響は出ない。こうした観点から、定量的な安全基準が決められている。

 そうした科学的な話について、感情的に否定しようというのが、中国や韓国、それに国内の一部政治家やメディアなどだ。

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