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【高橋洋一 日本の解き方】安全保障も絡む東芝買収提案 国内ファンドに水面下の動き、プロパー経営陣への不信感も (1/2ページ)

 東芝の車谷暢昭社長兼CEO(最高経営責任者)が14日付で辞任した。イギリスの投資ファンド、CVCキャピタル・パートナーズが東芝に買収提案をしたが、車谷氏が2017~18年にCVC会長を務め、その後、東芝のトップになったので、今回の買収と車谷氏との関係を疑う声が上がっていた。

 東芝は、かつては世界でもトップ企業だったが、2015年に不正会計が発覚するなかで米原発子会社のウェスチングハウスが損失を出し、その頃から、経営問題が始まった。虎の子の半導体部門なども売却し、経営がどうなるか危ぶまれていた。

 それまでの社長は東芝プロパーだったが、そうした状況でCVC会長だった車谷氏が東芝に来た。

 こうした経緯があるので、今回の買収案をめぐり、東芝プロパーと外資系投資ファンド出身の根深い対立が背景にあるとも言われている。

 ただし、今回は、車谷氏の進め方がCVC寄りで、不公正とみられる恐れもあり、退任せざるを得なくなったようだ。後任には前社長の綱川智会長が復帰したというのも、今回の人事に複雑な背景があることを示唆している。

 東芝は買収提案の協議を見送る方針とも報じられているが、今後、外資系ファンドが東芝の支配権を持とうとすると、事態がややこしくなる。

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