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【警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識】悲劇を繰り返してきたカリブ海の火山 かつて3万人の島民を瞬時に全滅も 日本に似たプレート形状で地震や火山が頻発 (1/2ページ)

 日本では南西諸島のトカラ列島での群発地震が起きている。トカラ列島は火山列島だ。フィリピン海プレートがユーラシアプレートの下に潜り込んでいて、プレートの衝突によってマグマが生まれ、地震が頻発しているのだ。

 世界的には、4月に始まったカリブ海のグレナディーン島でのスフリエール山の噴火が大きく報じられている。噴煙は高さ8000メートルに上った。人道や経済の危機が長く続き、周辺諸国にも影響が出る恐れがある。カリブ海には日本と同じようにプレートの潜り込みと、それにともなう地震や火山の活動がある。

 かつて私はフランス・パリ大学に頼まれて、フランス海外県のカリブ海のグアドループ島とその周辺で地震や火山の研究をしたことがある。

 今回噴火したのはグレナディーン島にある火山で、グアドループ島ではない。しかしグアドループ島にも同名のスフリエールという火山があって、かつて噴火して大災害になったことがある。「スフリエール」は硫黄のこと。いくつもの山が同じ名前を付けている。

 カリブ海では、かつてグアドループ島と同じフランスの海外県マルチニーク島で20世紀世界最大の火山の悲劇が起きた。1902年に島の北部にある活火山プレー山(標高約1400メートル)が火砕流を出して、当時の県庁所在地だった人口約3万人のサン・ピエールをほとんど瞬時に全滅させてしまったのだ。

 火砕流は温度が1000度ほどもあり、速度は新幹線よりも速い。助かったのは地下牢に収容されていた囚人など3人だけだった。

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