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【コロナ戦争の戦犯】日本医師の広すぎる「独占領域」 コロナ騒動で弱点露呈…なぜワクチン接種が進まないのか (1/2ページ)

 「医師不足」といわれる。ところが、医師会は、医学部増設に猛反対してきた。半世紀も新設がなかった獣医学部ほどではないが、医学部の新設は極めて稀である。

 私は、医師会の「人口減少やAI化の進展で、将来は医師過剰になる」という見通しに、反対していない。しかし、短期的な医師不足に対処するため、諸外国に比べて広すぎる「医師独占領域(=医師しかできないこと)」を削減したり、限定された医療行為を行える「准医師的な資格」などを創設すべきだと主張している。

 小泉純一郎内閣のときに「構造改革特区制度」を使って少し風穴が開いたが、必要なのは抜本的な見直しで、海外でやっていることは、原則として認めるべきだ。

 いま、新型コロナウイルスのワクチン接種の担い手が足らないという。田村憲久厚労相は20日、歯科医師による注射を特例で認めるかどうかを「検討する」と語った。欧米では、インフルエンザ・ワクチンも薬局で薬剤師がしているのに、医師会が「開業医のドル箱」なので認めない。

 PCR検査も、すぐ拡大できないのは仕方なかったが、政府の強い要請でも、なかなかペースが上がらなかった。「新規参入があると、コロナ終息後に既存機関が困るので抑えている」ともいわれた。医療機関での感染拡大を防ぐ切り札であるリモート診療も、拡大はごくわずかだ。

 私が「開業医に否定的な動きを防ぐためにも、業務開放に前向きになるべきだ」というと、医師会幹部も総論には反対されないが、一部に反対するお医者さんがいると動きにくいようだ。

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