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北朝鮮「中国批判禁止令」にうかがえる食糧事情の深刻さ (1/3ページ)

 北朝鮮に数千人いると言われる華僑。彼らは長らく、北朝鮮と中国との間で翻弄され続けてきた。1927年と1931年の華僑排斥暴動、朝鮮戦争、平壌、江界(カンゲ)、新義州(シニジュ)、清津(チョンジン)にあった中国人学校の閉鎖、配給対象からの除外などなど。スパイとして処刑されたり、全財産を奪われたりした者もいた。

 また、北朝鮮は中国との関係を「血で固めた友誼」と持ち上げる一方で、国連の対北朝鮮制裁に同調した際には「中国は千年の宿敵」とこき下ろすなど、状況次第で立場をころころ変えてきた。そして、コロナ鎖国で食糧危機に陥った今は、「中国推し」の局面となっているようだ。

 (参考記事:「二枚舌で腹黒」北朝鮮で再び高まる反中感情

 米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)の新義州の情報筋によると、朝鮮労働党平安北道委員会の指示に基づき、市内の人民班(町内会)で会議が開かれた。主要案件は「中国に対する非難と誹謗を徹底禁止することについて」というものだ。

 北朝鮮国民の間には、相対的に自由に出入国できる立場を利用して行商を営み、裕福な暮らしをしてきた在北朝鮮華僑に対する反感が少なからず存在し、トラブルが起きれば、「トンテノム」という差別用語を使って口汚く罵ることもある。

デイリーNKジャパン

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