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【日本を守る】尖閣諸島が自衛隊の初陣か…中国の台湾侵攻危機は“泰平の眠りを覚ます”衝撃 支配されれば日本の独立維持は厳しい (2/2ページ)

 私は海上自衛隊の哨戒機に2回搭乗して、魚釣島を上空から凝視(ぎょうし)したことがあるが、海抜362メートルの丘陵がうねっている。敵が守っている島嶼(とうしょ)を奪うためには、3倍の兵力を必要とするのが常識だ。

 今回の菅・バイデン会談では「台湾有事」に当たって、自衛隊が米軍と腕を組んで台湾を守ることが、期待されるようになった。

 万が一、中国が台湾を支配することがあったら、日本は独立を維持することができない。

 安倍晋三内閣で「わが国に対する武力攻撃が発生し、またはわが国と密接な関係にある他国に対する武力攻撃が発生し、これによりわが国の存立が脅かされ、国民の生命、自由及び幸福追求の権利が根底から覆される明白な危険がある」場合に、「必要最小限度の」武力を行使できると、平和安全法制で定められた。

 台湾に対する侵攻は、日本本土に対する攻撃と同じことだ。台湾は日本の本土のようなものだから、同体だ。日本は“平和憲法”のもとで、虚脱状態に陥ってきたが、渋い苦い茶を飲まされた。

 ■加瀬英明(かせ・ひであき) 外交評論家。1936年、東京都生まれ。慶應義塾大学卒業後、エール大学、コロンビア大学に留学。「ブリタニカ百科事典」初代編集長。福田赳夫内閣、中曽根康弘内閣の首相特別顧問を務める。松下政経塾相談役など歴任。著書・共著に『米陸軍日本語学校』 (ちくま学芸文庫)、『新しいナショナリズムの時代がやってきた!』(勉誠出版)など多数。

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