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【日本を守る】英空母が初参戦 今夏日本近海に集結、自衛隊と共同訓練 民主主義諸国が“暴れ龍”中国包囲網 「世界戦略の中心がインド太平洋へ」英政府 (2/2ページ)

 日本はいまから80年前、追い詰められて、ハワイの真珠湾を攻撃することによって、対米英蘭(オランダ)戦争に突入した。「ABCD包囲網」によって石油、鉄鉱石などの供給を絶たれたからだった。開戦前から、日本の新聞に「ABCD包囲網」という言葉がさかんに踊っていた。Aはアメリカ(米)、Bはブリテン(英)、Cはチャイナ(中国)、Dは(ダッチ=オランダ)だった。

 習主席の中国が、周りに人がいないように独り勝手に振る舞うのを受けて、ジョー・バイデン大統領の米国、ヨーロッパをはじめとする民主主義諸国の堪忍袋の緒(お)が切れて、中国を押さえ込むために結束するようになった。

 いまや、A(米国とオーストラリア)、B(英国とベルギー)、C(カナダ)、D(オランダ)、F(フランス)、G(ドイツ)、I(インド)、J(ジャパン)の「ABCDFGIJ包囲網」が、“暴れ龍”の中国を、檻(おり)の中に閉じ込めようとしている。

 中国が沖縄県・尖閣諸島を襲うかもしれない。英政府の「指針」は、日本を「最も緊密な戦略パートナー」と呼んでいるが、日本にそれだけの緊張感があるのだろうか?

 習主席は、どうするだろうか?

 ■加瀬英明(かせ・ひであき) 外交評論家。1936年、東京都生まれ。慶應義塾大学卒業後、エール大学、コロンビア大学に留学。「ブリタニカ百科事典」初代編集長。福田赳夫内閣、中曽根康弘内閣の首相特別顧問を務める。松下政経塾相談役など歴任。著書・共著に『米陸軍日本語学校』 (ちくま学芸文庫)、『新しいナショナリズムの時代がやってきた!』(勉誠出版)など多数。

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