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GW“越境飲み”に戦々恐々、4都府県宣言発令で周辺自治体 川崎や琵琶湖では公園閉鎖、BBQも厳戒

 緊急事態宣言が発令されている東京や大阪など4都府県では、映画館やレジャー施設が休業し、飲食店での酒の提供が禁止されている。対象地域の周辺自治体では、29日からのゴールデンウイークに越境して遊びに来る人が増えるのではと戦々恐々で、緊急事態宣言の発令期間に近い厳しい制限を打ち出すところも出てきた。

 横浜市内屈指の飲み屋街・野毛は緊急事態宣言初日の25日、多くの人でにぎわった。近くに住む20代男性は「東京から来ていると開き直って公言している客もいた。都内は1年前の状況に戻っているようで無理もないという気持ちもあるが、住民としては歓迎できない」と複雑な心境を明かす。

 神奈川県の黒岩祐治知事は「ゴールデンウイークは、がまんのウイーク。県外から神奈川に遊びに来たり、神奈川から県外に遊びに行かないでください」と呼びかける。蔓延(まんえん)防止等重点措置の対象地域を県内9市に拡大し、来月11日まで対象地域の飲食店に酒類提供を終日控えるよう要請した。埼玉県と千葉県も重点措置の対象地域拡大と酒類提供停止要請で足並みをそろえる。

 例年大型連休中に人気のバーベキューも厳戒態勢だ。川崎市は29日から当面の間、高津区の多摩川緑地バーベキュー広場と川崎区の東扇島の公園内のバーベキュー広場を閉鎖すると発表した。

 関西では、宣言対象地域の京都府に隣接し、大阪府や兵庫県にも近い滋賀県も対策を急ぐ。琵琶湖岸の県営都市公園に県外からバーベキューなどを楽しむ人が押し寄せたとして、湖岸の公園閉鎖を検討する。

 県の調査によると、湖岸沿いの公園など25地点では24、25日に計2924台の車が駐車場を利用したが、全体の約28%にあたる804台が県外ナンバーだった。25日は141組がバーベキューをしていたが、うち36組は5人以上のグループだったという。

 奈良県では26日から政府の飲食業界支援策「Go To イート」のプレミアム付き食事券を追加販売すると発表したが、批判の声が殺到し、翌27日には、追加販売を来月11日まで停止するとし、すでに販売済みの食事券の使用も控えるように呼び掛けた。

 人流は止まるのか。

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