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【日本を守る】強面つくるも八方塞がりの習主席 経済は行き詰まり…「一帯一路」は破綻寸前 なりふり構わず“回収”目論む台湾と香港 (2/2ページ)

 習主席は権力を固めたものの、内外ともに八方塞がりだ。国内経済が行き詰まるかたわら、「5000年の悠久の歴史を持つ、中華民族の偉大なる復興」が看板の、巨大経済圏構想「一帯一路」が破綻しつつある。

 そこで、台湾と香港を“回収”して、内外に力を示したい。だから、「台湾に武力を行使することを躊躇(ちゅうちょ)しない」と連呼している。

 習主席は「●(にすいに司の部首・口部をとる)大大」(シタタ、もっとも偉い人)と呼ばれるが、台湾を回収することによって、天安門広場の毛沢東の写真と並んで、建国の神君となれる。

 中国は、米国が台湾の後ろ盾となっている限り、台湾海峡を渡って台湾を占領する能力を持っていない。もし失敗したら習体制の命取りとなる。

 南シナ海に台湾が保有する太平島などの小さな離島を強襲して、占領をはかる可能性があるが、来年の北京冬季五輪が終わるまでは、大会のボイコットを恐れて冒険を慎むだろう。

 ■加瀬英明(かせ・ひであき) 外交評論家。1936年、東京都生まれ。慶應義塾大学卒業後、エール大学、コロンビア大学に留学。「ブリタニカ百科事典」初代編集長。福田赳夫内閣、中曽根康弘内閣の首相特別顧問を務める。松下政経塾相談役など歴任。著書・共著に『米陸軍日本語学校』 (ちくま学芸文庫)、『新しいナショナリズムの時代がやってきた!』(勉誠出版)など多数。

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