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日韓外相会談で鄭氏、処理水放出に「深い憂慮」 訴訟対立でも反論 (1/2ページ)

 【ソウル=桜井紀雄】韓国の鄭義溶(チョン・ウィヨン)外相は5日、茂木敏充外相と2月の就任後初めて行った会談で、日本政府による東京電力福島第1原発処理水の海洋放出決定について「深い憂慮と反対の立場」を伝えた。韓国外務省が発表した。慰安婦やいわゆる徴用工訴訟問題でも互いの立場を繰り返し、会談は平行線に終わった。

 鄭氏は、先進7カ国(G7)外相会合の招待国として英ロンドンを訪問。ブリンケン米国務長官も交えた日米韓外相会談が設定されたことから、茂木氏との2者会談も行われた。

 韓国外務省によると、鄭氏は、処理水の放出決定について「周辺国との十分な事前協議なしに行われた」と批判。処理水放出が「韓国民の健康や安全、海洋環境に潜在的な脅威を及ぼし得る」ともし、極めて慎重に扱うべきだと強調した。

 徴用工や慰安婦訴訟で日本企業や日本政府に賠償を命じた韓国の判決について、茂木氏が適切な措置を求めたのに対しても、鄭氏は「日本側の正しい歴史認識なしには歴史問題が解決することはない」と反論した。