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テドロス氏の再選拒否 G7、WHO改革へ コロナ禍でも中国に忖度 次期事務局長選立候補も「台湾の総会参加支持」で引導 (1/2ページ)

 先進7カ国(G7)は、「親中」傾向が強く、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)を許した世界保健機関(WHO)の改革に乗り出す。外相会合の共同声明を5日夕に採択したが、台湾のWHO総会(5月24日~6月1日、オンライン方式)への参加支持を打ち出したのだ。テドロス・アダノム事務局長は最近、来年の次期事務局長選での再選意向が報じられたが、G7は拒否するとみられる。

 「心から感謝」「初めて明確に台湾の国際組織への参加支持を表明した」

 台湾外交部は6日、G7の共同声明をこう評価した。

 外交会合では、「対中シフトを強化」と「台湾海峡の平和と安定」が中心的テーマとなり、台湾のWHO総会参加も焦点となった。

 台湾は2009年~16年にかけて、「親中」とされた国民党の馬英九政権下でWHO総会へのオブザーバー参加が認められていた。独立志向のある民進党の蔡英文政権下の17年から、参加を許されなくなった。

 当時のマーガレット・チャン事務局長は香港出身のため、「中国側の圧力」と見る向きが多かった。17年7月に事務局長はテドロス氏に交代したが、中国の支持を受けて当選したためか状況は変わらなかった。

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