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WHOに「踏み絵」 テドロス氏、中国ワクチン承認で「親中」アピール ブリンケン米国務長官、総会に台湾参加要求…対応次第で信用はどん底に (1/2ページ)

 テドロス・アダノム事務局長率いる世界保健機関(WHO)が「踏み絵」を迫られている。効果や副作用などから不信感が強い中国製の新型コロナウイルスワクチンの緊急使用を承認して「親中」ぶりを世界に示した同日、アントニー・ブリンケン米国務長官から、WHO総会(5月24日~6月1日)に、台湾をオブザーバー参加させるよう要求されたのだ。対応次第で、WHOの国際的信用は地に落ちそうだ。

 WHOが承認したのは、中国国有製薬大手「シノファーム」が開発したワクチン。欧米以外で開発されたワクチンを承認するのは初めて。承認に当たっては、製造施設の視察も行った。

 ただ、ロイター通信によると、WHOの複数の専門家は、シノファームが提供したデータの一部について、「信頼性が非常に低い」と指摘していたという。複数の国での第3相臨床試験で、2回の接種を終えた後の有効性は78・1%だった。また、ペルーでは昨年12月、臨床試験で、被験者の1人に「重い有害事象」が見られたとして試験を中断している。

 「親中」むき出しのWHOに対し、米政府が動いた。

 ブリンケン国務長官は7日、テドロス事務局長に対し、24日からオンライン形式で開かれるWHO総会に、台湾をオブザーバー参加のかたちで招待するよう求めたことを明らかにした。

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