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【解剖 政界キーマン】小池百合子都知事 東京五輪、開催か中止か…注目される言動 新型コロナ対策に手詰まり感も (2/2ページ)

 感染対策を飲食店に徹底させる「対策リーダー制」や「見回り隊」なども実効性が問われ、すでに他県が実行している二番煎じもある。保健所についても、23区は国の直轄になっていることから、連携や情報交換などパイプが詰まることも多い。

 「昨年暮れには、マスコミの調査で『評価できる知事』で1位争いをしていたが、先月の調査で順位が下がった」(同)

 こうしたなか、手詰まり感のある新型コロナ対策で、再び都民の信頼を得て、自粛などを協力してもらうカードとして、小池氏を支持するシンクタンク代表は「五輪中止もその一つ」と話す。

 そもそも、昨年3月に「五輪の1年延期」の流れをつくったのは小池氏だ。官邸を訪ね、当時の安倍晋三首相に1年延期を進言した。安倍首相もこれに乗った。当時の自民党幹部に「小池氏の駆け引きはタイミングが抜群。怖いくらい」と言わしめた。

 「現在、世論の約7割が、東京五輪の中止か延期を求めている。やる姿勢より止める勇気。小池氏にはそれがある。もちろん開催となっても、国民目線のメッセージを出すことは小池氏への評価になる」(前出の代表)

 国際オリンピック委員会(IOC)は6日、東京五輪・パラリンピックに参加する各国・地域の選手団に、米製薬大手ファイザー製のワクチンを無償で提供すると発表した。開催懐疑論の打ち消しを図る狙いとされる。

 小池氏の言動が注目される。 (ジャーナリスト・鈴木哲夫)

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