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【ジュリア・ミント プーチンの国より愛を込めて】祖国のために命をささげた英雄 (1/2ページ)

 ドブラヴィーチェル、親愛なる日本の皆さま!

 5月9日は76回目の「対ナチスドイツ戦勝記念日」の祝日でした。わが国では、第2次世界大戦中のヒトラードイツとの戦いを「大祖国戦争」と呼んでいますが、戦争にまつわる話となると、どの国にも「戦争の英雄」と呼ばれる人々がいます。彼らは自分の命も顧みず、祖国のために勇敢に戦った軍人です。

 それは私の祖父のような市井の人々にも言えると思います。2年前のこの連載で一度彼のことを書きましたが、ドイツ軍に占領され家族を殺された祖父らパルチザンは徹底抗戦を誓い、祖父自身も15歳からベラルーシの地でドイツ軍と戦いました。

 おそらく市民の中にもたくさんの名もなき英雄がいたでしょう。

 海外でも有名な大祖国戦争の英雄といえば、250人以上のドイツ兵を倒したウラル出身の狙撃兵、ヴァシリ・ザイツェフの名があげられます。ザイツェフの物語をイギリス人スター、ジュード・ロウが演じたハリウッド映画「スターリングラード(邦題)」によって彼の名声は世界的にも知られました。

 でも、ロシアで最も知られている大祖国戦争の英雄は、アレクサンドル・マトロソフという19歳の兵士です。

 彼の物語はソ連時代から伝記や映画になっていて、現在もロシア各地の都市にはマトロソフの名前を冠した通りや美術館もありますので、ロシア人でマトロソフの名を知らない人はいない、と言っても過言ではないでしょう。

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