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NHK「軍艦島問題」で方針転換 「有識者検証」どこまで掘り起こせるか…元島民を加えることには難色 (1/2ページ)

 「軍艦島」こと、長崎県・端島の暮らしを記録したNHKのドキュメンタリー作品「緑なき島」に対し、一般財団法人「産業遺産国民会議」と「真実の歴史を追求する端島島民の会」が、「事実の改竄(かいざん)が行われた」と告発している問題で、NHKの前田晃伸会長は17日の国会答弁で、番組制作の検証プロセスについて、外部の有識者から意見を仰ぐ可能性を示した。公共放送として、公明正大な検証・説明が不可欠だ。

 「(1955年制作の)『緑なき島』は、当時の関係者が亡くなっており確認作業にも制約があった。NHKでも調査を行ったが、自分で自分のことを証明するのは難しい。外部の有識者の意見を伺うことを含め、元島民の方々に向き合いながら検討するよう指示をしようと思う」

 前田会長は17日の参院決算委員会で、自民党の山田宏参院議員の質問にこう答弁した。

 「緑なき島」には、炭坑内で作業員がふんどし一丁になり、這(は)いつくばるような低い坑道で作業するなど、元作業員や元島民の証言と異なる映像が入っていた。映像は、韓国メディアなどで取り上げられ、軍艦島で「虐待労働」があったとする韓国側のプロパガンダに利用されてきた。

 元島民らの告発を受け、NHK側は関係者への聞き取りや55年以前に撮影された炭坑内映像を精査し、「別の炭坑で撮影された映像が使用された事実は確認されなかった」と回答してきたが、今回、「有識者を交えた検証」と方針転換した。

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