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文大統領が訪米へ出発 ワクチン確保に関心集中

 【ソウル=桜井紀雄】韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は19日、米国訪問に出発した。バイデン米大統領と21日にワシントンで首脳会談を行う。バイデン氏が1月の就任後、外国首脳と対面で会談するのは4月の菅義偉(すが・よしひで)首相に続いて2人目。米韓首脳は、バイデン政権の新たな北朝鮮政策を基に、米朝・南北対話の再開に向けた連携について議論する。

 米中対立が深まる中、日米豪印の枠組み「クアッド」をはじめとした対中牽制(けんせい)網への韓国の参加が議題に上るのか、文政権が協力姿勢を示すのかも焦点だ。日米韓3カ国の協力を重視するバイデン氏が、文氏に悪化した日韓関係の修復を促すかも注目される。

 韓国内では、新型コロナウイルスのワクチン確保でバイデン政権の協力を取り付けられるかに関心が集中している。韓国内でワクチン接種の遅れが批判され、文氏は「今回の訪米を、ワクチン協力を強化し、韓国がワクチン生産の国際的な拠点になるきっかけにしたい」と表明していた。

 ハイテク分野での中国の台頭を警戒し、国内生産を高めたい米側の意向に合わせ、韓国側の「手土産」として、訪米に同行する企業幹部が大規模な対米投資を打ち出す可能性がある。 (産経新聞)