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【有本香の以読制毒】「入管難民法改正」成立断念の愚 朝日が熱心に報道 菅首相、ビビってわれわれの安全を蔑ろにしないでください (3/3ページ)

 この件は横に置いて本題に戻ろう。

 ちなみに、昨年7月1日時点で、日本に不法残留している外国人は8万人余、そのうち、摘発され国外退去が確定したにもかかわらず、退去を拒む「送還忌避者」が3000人超。さらにこの中で、1年を超える実刑判決を受けた者が約490人、3年以上の実刑判決を受けた者が310人もいるが、いずれも強制退去させられない。刑法犯の約半数が難民申請中だ。

 共産党の志位和夫委員長は自身のツイッターでこう書いた。

 「在留期限が切れたというだけで、何の犯罪も犯していないのに、裁判所も通さずに、入管の裁量で、外国人を収容施設に問答無用で追いやる。こうした『全件収容主義』こそ現行入管制度の非人道的な大問題です」

 当然、「そもそも、オーバーステイは犯罪だろ」などの批判が殺到した。目下、炎上中だ。

 朝日新聞の社説は言う。

 「政府与党は、この国で生きる外国人を尊厳ある存在としてとらえているのだろうか。そんな根本的な疑問がわいてくる」(5月14日)

 志位さん、朝日新聞さん、あなた方は一度でも、日本人の安全や尊厳、日本でルールを守って真面目に生きる外国人の矜持(きょうじ)を考えたことがありますか。そして、菅首相、こんな人たちにビビって、われわれの安全を蔑ろにしないでください。

 ■有本香(ありもと・かおり) ジャーナリスト。1962年、奈良市生まれ。東京外国語大学卒業。旅行雑誌の編集長や企業広報を経て独立。国際関係や、日本の政治をテーマに取材・執筆活動を行う。著書・共著に『中国の「日本買収」計画』(ワック)、『「小池劇場」の真実』(幻冬舎文庫)、『「日本国紀」の副読本 学校が教えない日本史』『「日本国紀」の天皇論』(ともに産経新聞出版)など多数。

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