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【展望 米中覇権争い】中国の弱点は「金の切れ目が縁の切れ目」の関係!? 米国を凌駕する覇権国になれない「張り子の龍」である理由 (1/2ページ)

 中国が大国であることに異論はない。経済的にはGDP(国内総生産)世界第2位であり、軍事的にも通常戦力で世界第2位の軍事大国だ。そして、「中華民族の偉大な復興」をスローガンに、2049年に米国を超える大国になる明確な意思を持っている。

 しかし、ジョージ・ブッシュ米大統領(子)のスピーチライターだった、デーヴィド・フラム氏が「中国は張り子の龍だ」という論考を発表した。

 フラム氏は「中国の経済(特にGDP)、金融、技術、軍事力、人口統計などの誇張されたデータを信じてはいけない」「中国は急速な人口の高齢化、巨額の国内債務、習近平体制の抑圧の悪化が問題だ」と主張している。

 以下、中国が米国を凌駕する覇権国になれない理由について、私の考えを記述する。

 まず、米国の強みは、広範囲に多種多様な同盟関係を構築するユニークな能力だ。一方、中国の弱点は、同盟国や友好国があまりにも少ないことだ。中国の友好国は、ロシア、北朝鮮、イラン、パキスタン、カンボジア、ラオスなどで、その大部分は経済的な利害関係を中心とした関係であり、金の切れ目が縁の切れ目になる関係だ。

 ジョー・バイデン米大統領が目指す、同盟国や友好国を中心とした民主主義陣営による中国包囲網の構築は適切な政策だ。

 次いで、習近平国家主席の下で、中国の体制はますます独裁的になっている。最近、大学では学問の自由はないと宣言した。ネット通販最大手「アリババグループ」をはじめとするハイテク企業に対する統制は強化され、自由闊達(かったつ)な企業のイノベーションを阻害している。

 この独裁が、中国を国民が嫌う「ディストピアの世界(暗黒世界)」に導くだろう。

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