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立民・枝野代表が新著出版 「外交・安保」わずか12ページ…鳩山元政権の“歴史的失敗”教訓にしているのか?

 立憲民主党の枝野幸男代表が著書『枝野ビジョン 支え合う日本』(文春新書)を出版した。次期衆院選を見据えて自らの政治理念をまとめたものだが、中国の軍事的覇権拡大が進むなか、外交・安全保障に割かれたのは全256ページのうち、たった12ページだった。

 同書は、立憲民主党結成の経緯や、新型コロナウイルス対応の課題、経済、安全保障など11章からなる。安倍晋三前政権の経済政策「アベノミクス」を「時代遅れ」と批判するとともに、政治や行政が「支え合い」のための機能を果たす重要性を説いている。

 ただ、日本を取り巻く安保環境が激変するなか、その外交・安全保障政策は食い足りない。米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古移設について、建設を中止し、新たな協議を米国に求めるとしているが、鳩山由紀夫元政権の歴史的失敗を教訓にしているのか不安だ。

 党綱領に「日米安保廃棄」「自衛隊解消」と堂々と掲げている共産党との野党共闘や野党連合政権についても、同書は具体的言及をしていない。

 枝野氏は19日の新著発表会見で、「まったく別次元の話」「各党それぞれの立場がある。それを表明するのはある程度当然。すべてはこれから、あるいは水面下」と話したが、それで国民の理解を得られるのか。

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