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複製や改ざん不可能、唯一無二のデジタル遺産「NFT」作品に熱視線 美術界で高額取引、企業やクリエーターも参入 (2/2ページ)

 NFTが開拓する新市場には企業やクリエーターも熱視線を送る。競売大手サザビーズがNFT作品の競売に乗り出したほか、米男性誌「プレイボーイ」の発行会社も参入を表明。米ロックバンド「キングス・オブ・レオン」や世界的DJ、スティーブ・アオキはNFT作品を発売した。

 市場も急拡大の様相だ。米メディアによると、今年1~3月のNFTの総売上高は20億ドル(約2200億円)超で、昨年10~12月に比べて20倍以上に急増した。

 一躍時代の寵児となったウィンケルマンさんはNFTについて「長期的に大きな可能性を秘めている。まだまだ成長の余地がある」と、流行は始まったばかりとの見方を示した。

 【ブロックチェーン】さまざまな取引を特定のコンピューターが一元的に記録するのではなく、ネットワーク上の複数の参加者が分散して管理する技術。次々に発生する取引をひとまとめにした「ブロック」を鎖(チェーン)のようにつなぎ、情報を更新する。参加者の相互検証により、データの改ざんが事実上不可能という特徴がある。暗号資産(仮想通貨)の基盤技術に使われているほか、デジタルアートの所有権取引でも活用されている。

 【NFT】複製や改ざんが不可能なデジタル資産。英語のつづり「NON-FUNGIBLE(代替不可能な) TOKEN(証拠)」の頭文字を取り、「エヌエフティー」と読む。日本語では「非代替性トークン」と言われる。暗号資産(仮想通貨)に関連した用語で、取引などはネットワーク上の分散型台帳に記録されている。「本物という鑑定書付きのデジタルデータ」とも説明される。無形のデータでも真正性が確保されるため、データの所有権を取引することが可能となる。

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