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南海トラフ地震、次は「宝永型」か 1707年に紀伊半島地下で発生

 西日本の太平洋側で想定されている南海トラフ巨大地震を巡り、過去に沿岸を襲った津波の痕跡の分析から、次に起きるのは江戸時代の1707年に起きた宝永地震と同じタイプのものになる可能性があるとの研究結果を、政府・地震調査委員で産業技術総合研究所名誉リサーチャーの岡村行信氏が日本地球惑星科学連合大会で発表した。

 宝永地震は紀伊半島付近で震源断層の破壊が始まり、静岡-高知沖の広範囲が震源域となった南海トラフで史上最大のマグニチュード(M)8・6とされる超巨大地震。

 岡村氏は過去の南海トラフ巨大地震を宝永地震のほか、幕末の1854年に起きた安政地震(東海、南海地震)の2タイプがあると指摘。宝永型は紀伊半島の地下、安政型は静岡、長野県境に当たる赤石山脈付近の地下から破壊が始まり、南海トラフ全体に広がるとしている。

 岡村氏は、海岸付近に砂などが堆積した場所の地形から、津波が入ってきた方向が推定できるとして、前回の発生から300年以上経過している宝永型が次に起こると予測した。

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