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【ジュリア・ミント プーチンの国より愛を込めて】見知らぬ土地へ行く旅人の安全を願う (1/2ページ)

 ドブラヴィーチェル、親愛なる日本の皆さま!

 それは、先月のことでした。

 デパートに買い物に行った帰り道、目抜き通りの路上でチラシを配っている若者が見えました。

 通りすがりにチラッと見ると、その若者はバックパックをかたわらに置き、風景のカラー写真を販売していました。

 目があった彼が気さくに話しかけてきたので、なぜここにいるのかと尋ねてみると、キリルと名乗ったその若者は、「旅の途中でエカテリンブルクに寄ったので、次の土地に行く旅費を稼ぐためにここで風景写真を売っているんだ」と言った後に、自分と旅行について語り始めました。

 21歳のキリルはバイカル湖近くの都市イルクーツクの大学生で、3年間アルバイトをしてためたお金で旅行資金をつくってからは、時間さえあれば、いろいろな土地に行くことをライフワークにしているといいます。

 すでに彼は中国、ベトナム、モンゴルなど数カ国と、ロシアの80を超える都市を訪れたらしく、行き先を気分次第で決めると、その土地にしばらくいて、飽きれば次の目的地に向かうスタイルで旅をエンジョイしていました。

 そんなキリルですので、ホステルに泊まれない時は鉄道駅やキャンプ場で寝たり、ヒッチハイクして見知らぬ人の家に滞在することもあるといいます。

 しかし、私がキリルの家族のことを尋ねると、突然彼の顔は曇りだしました。キリルの親族全員が彼の生き方に反対しているからです。

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