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【警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識】次第に明かされる火星の謎 中国探査車が着陸成功 (1/2ページ)

 中国の探査車「祝融号」が火星への着陸に成功して画像を送り始めた。

 火星の周回軌道への投入は米国、ソ連(ロシア)、欧州、インド、アラブ首長国連邦(UAE)についで6番目だ。日本は周回軌道への投入に失敗した。だが、着陸は一段と難しい。中国は米国に続いて着陸に成功した2番目の国になった。

 火星は地球から遠くて、1秒に30万キロメートルを走る電波の通信でも片道10分以上かかる。トラブルが起きても地球からの指令は間に合わない。

 また大気の薄い火星への着陸は技術的に難しい。火星は月の2倍の大きな重力がある一方で、大気が地球の1%しかない。このためパラシュートだけでは十分に減速できない。ロケット噴射を併用した複雑な減速方法が必要だ。

 母船に積まれた探査車は猛スピードで大気圏に突入し、急速な減速をしたあと高度11キロメートルでパラシュートを開いて、高度2キロメートルで母船と探査車がカプセルから離れる。最終的に時速3キロメートルの速度で地上約20メートルの高度からはロケットで浮上したまま着陸機をワイヤで地面へとつり下ろす。これらを地球からの指令なしに正確に行わなければならない。タイミングを少しでも誤れば地表に激突してしまう。

 過去には各国が失敗している。欧州宇宙機関(ESA)は2016年に探査車の着陸を試みたが、着陸機「スキャパレリ」は火星に墜落して木っ端みじんになった。時速300キロメートルを超える速度で火星に激突したと思われる。これはロシアと協力して進めている火星探査計画の目玉だった。ESAにとっては二度目の失敗で、2003年にも火星への着陸に失敗している。

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