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中国ワクチン外交“痛打” 日本は台湾・ベトナム援助、自由主義陣営が主導権 「政治パフォーマンスに固執するな」と反発も… (1/3ページ)

 日本政府が4日、新型コロナウイルスワクチンを台湾に無償提供したことを受け、台湾では日本への謝意表明が相次いだ。さらに政府は、ベトナムにもワクチンを提供する方向で調整に入ったという。米国も3日、ワクチン2500万回分を、アジアや中南米、アフリカなどに供給すると発表した。ジョー・バイデン米大統領は、ウイルスの「起源」をめぐり、中国・武漢の中国科学院武漢ウイルス研究所からの「漏洩(ろうえい)説」について情報機関に追加調査を指示したばかり。日米など自由主義陣営は、中国共産党政権が「ワクチン外交」で覇権拡大を進めることを牽制(けんせい)する構えだ。

 「言葉では言い尽くせないほど感謝しています」「価値観の共有に基づき、互いを信頼し助け合うという『台日友好』の真髄を改めて目にすることができました」

 台湾の蔡英文総統は、ワクチンが到着した4日、ツイッターにこう感謝を伝えるビデオメッセージを投稿した。

 陳時中衛生福利部長(衛生相)も記者会見で、「これまでで最も多い分量で、防疫に大きな助けになる」と感謝した。

 一部の台湾メディアは、ワクチンの空港到着を実況中継するほどで、観光名所としても知られる高層ビル「台北101」では同日夜、「台灣●(=ハートマーク)日本」「日台の絆と感謝」などとメッセージも灯されるほどの歓迎ムードだった。

 これまで新型コロナウイルスの押さえ込みに成功してきた台湾だが、変異株の影響か、5月中旬から感染が拡大している。中国の妨害によって、ドイツ企業からのワクチン調達ができなかったため、日本からの支援は「日台の絆」を示す結果となったといえる。

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