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A級戦犯7人の遺骨、実は熱海の寺院にも 住職「間違いなく、こちらで埋葬し、供養してます」

 先の大戦後、極東国際軍事裁判(東京裁判)で死刑判決を受けた東条英機元首相らA級戦犯とされた7人の遺骨について、米軍将校が「太平洋の上空から私がまいた」と記した公文書が見つかった。ただ、7人の遺骨は、静岡県熱海市の寺院「礼拝山興亜観音」にもあると伝えられる。寺院の住職に聞いた。

 「戦後70年も過ぎ、こうしたかたちで(記事が)書かれることもあるのだなという思いです」

 住職の伊丹妙浄さん(68)は7日、こう語った。米公文書の記事は、共同通信が6日、「特ダネ」として配信した。

 興亜観音は、7人の一人、松井石根(いわね)陸軍大将の発案で、1940(昭和15)年、日中戦争(支那事変)の両軍戦没者を慰霊するために建立された。

 いわゆる戦犯7人は48(同23)年12月23日に死刑執行され、横浜で荼毘(だび)に付された。共同の公文書では、「横浜の東の太平洋上空を約30マイル(48キロ)地点まで連絡機で進み、遺骨を広範囲にまいた」という。

 ただ、同寺院のホームページなどによると、米兵が遺骨を処分する際に残った骨壺一杯ほどの遺骨や遺灰が、火葬場のコンクリートの穴に粗雑に捨てられたのを火葬場長が見ていたという。数日後、遺族の無念を聞いた近くの寺の住職らが協力して、夜陰に乗じて警戒網をかいくぐり、取り戻したという。これが最終的に興亜観音に託され、いまに至るというのだ。

 前出の伊丹さんは「7人の遺骨などは間違いなく、こちらで埋葬し、他のご英霊とともに供養しております」と語った。

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